今回の冬季オリンピックについて、もう少し書いてみたいと思う。
今回のオリンピックでも、改めて今後の教訓になったことがいくつかあったと思う。
特に、男女混合のスキージャンプ。5人の失格者とは意味不明。色んな方々がコメントしているように、失格者がでないように大会・競技責任者は準備や配慮を万全にすべきで、オリンピックでこんな事態になったということは、競技関係者の責任が最も大きいと感じる。
オリンピックは、普段あまりその競技と接点の無い一般の人達に、その競技を知ってもらう絶好のチャンスである。そういった大チャンスに、最高のパフォーマンスを世界のトップレベルの選手に発揮させることができなかったということは、もう一般人には自分達の競技に興味を持ってもらわなくて結構だと言っていることに等しいと思う。今後、スキージャンプの競技を目指す子供達が減ってしまったら、誰がどう責任を取るのだろうか。その競技団体にとっては、目も当てられない痛恨の事態である。
また、年齢制限について。
ドーピングが懸念されるから、オリンピックへの参加年齢を上げてしまう。それも何だか悲しい理由過ぎるのではないだろうか。スケートボードの中学生のメダリストなども、どうなってしまうのか。かつては、水泳の金メダリストも14歳だった。
確かに、女性はアスリートのピークが早く来過ぎて、本当にそれが難しい問題となっているのであろう。
ただ、当時の浅田真央選手のように、本当は14歳の当時にオリンピックに出場できていれば金メダリストだったかもしれない。スケートやその他の競技でそんな現象が続出してしまえば、本当のメダリスト達は中・高校生なのに、その年齢の人達は全員、大会参加はさせてもらえないという、二重構造になってしまう。
これを解消するためには、フィギュアスケート等では、17歳以上はプロ選手化し、オリンピックよりもプロとしての活動に重きを置いていくなどの、オリンピック偏重解消を改善していくといったことも、これからの時代においては抜本的に考えていく必要があるのかもしれない。
とにかく、10代の女性が、妊娠前に不必要な薬剤を投与されたりするようなことが無いような社会を、大人が作っていってあげることが、最も大切であると思う。